心理セラピーと宗教からの解放

心理セラピーで思い込みやコンプレックスを外してスッキリ

日蓮仏法と帰属と誤謬

“心理学における帰属とは、出来事や他人の行動や自分の行動の原因を説明する心的過程のこと、すなわち誰かもしくは何かのせいにすることである。”

帰属 - Wikipedia より

“論理学における誤謬は、論証の過程に論理的または形式的な明らかな瑕疵があり、その論証が全体として妥当でないこと。”

誤謬 - Wikipedia より

“詭弁とは、主に説得を目的として、命題の証明の際に、実際には誤っている論理展開が用いられている推論。”

詭弁 - Wikipedia より

法然が念仏を広めたから天変地異が起きた。
 念仏を禁じないと内乱や他国からの侵攻が起こる。」

日蓮の最も有名な『立正安国論』の内容である。

内乱は歴史上この時だけに起こったものではないが
二度の元寇という歴史上珍しい出来事を言い当てた
日蓮仏法の正しさを証明する予言的中の書という捉え方がされる。

その捉え方は妥当だろうか?

日蓮が諌暁してのち他国からの侵攻があった」
これは事実として正しい。

では「他国からの侵攻があったのは念仏を禁じなかったから」
だろうか?

それは前後即因果の誤謬であり立証されない。

まして「予言を当てた日蓮が言ったのだから
 法然が念仏を広めたから天変地異が起きたというのも正しい」
ということは立証されない。

天変地異が起きた原因を法然が念仏を広めたせいというのは
かなり飛躍した利己的な帰属であり

日蓮の予言は当たった、日蓮の言うことは全部正しい」
は早まった一般化である。

立正安国論は経文を拾い集めて論を立てている。

そこには確証バイアスが働いていたり
思想的背景に、「全ての正義は最終的には報われ、
全ての罪は最終的には罰せられる」と考えるという
公正世界誤謬がある。

日蓮は「黙って来世に無間地獄か、言って三障四魔による難か」
という誤った二分法で活動を進めていき

法華経の行者は難に遭う。そして日蓮は最も難に遭う。だから日蓮は最も優れた法華経の行者だ」
という媒概念不周延の虚偽に話が進む。

①念仏無間②禅天魔③真言亡国④律国賊の四箇格言も
帰属バイアスに他ならない。

内観の仏法

瞑想し、人生の苦しみとは、煩悩(欲求や情動)による
バイアスのかかった身口意の業の積み重ねで
迷いや妄想の中にいる報いと見抜き
自身のバイアスを解除して禅定に入るような
あるがままの自己に向き合う仏法とは真逆である。

日蓮滅後、室町時代に数々の偽書が加えられ、虚偽の板曼荼羅が造立され
江戸時代にそれを補強されたことで、バイアスがさらに加わる。
それらは誤謬である余地はなく、完全に詭弁である。

戒壇の大御本尊=御本仏日蓮大聖人
その根拠の中に本覚思想、無作三身などが絡む。
唯授一人の血脈相承、無疑曰信、法華折伏・破権門理

大石寺の偏執体質によって
日蓮オリジナルには無かった主張がつくられる。

現在の創価学会へとつながる体質の傾向性から、パラノイア的体質がうかがえる。

偏執病(パラノイア) - Wikipedia

日蓮を本仏化し、法主がその法体を内証とする
超人、超越者、絶対者という存在へと発展する誇大妄想。

無疑曰信で従わせる異常な支配欲。

法華折伏・破権門理による激しい攻撃性。

時は流れ、創価学会
(あえてバイアスという視点で流れのままに書き進める)

第二代会長戸田城聖会長には獄中の悟達という宗教妄想がうかがえる。
突然激しい怒りをあらわにしたようなことが語り残されている。

第三代会長池田大作会長。獄中の悟達の戸田城聖以上の
創価の歴史にも二度と登場しない功績。
正本堂完成の機に広宣流布の達成者になろうとしたが宗門と折り合いつかず。
舎衛の三億を目指したが達成できなかった。


38 ポスト池田大作の創価学会は未だ未達成の広宣流布・王仏冥合・舎衛の三億・天下取りを目指し動いてくる

↑特に後半の推測しかない部分は妥当性がないが
池田本仏論の経緯などは、そのようであったらしい。

さて、創価学会の教学において
バイアスが上塗りされている。

創価の子弟の血脈が本当の信心の血脈。
選挙=法戦、等である。

一旦、池田会長の権限が剥奪された昭和54年以降
本部を立派にし職員の待遇を上げていった。

戸田会長時代には厳格だった財務が

柏原ヤス等の幹部が会員に「出せ、出せ、出せ」と激しく財務集金したり
現場で「100万円出したら息子がいい企業に就職できた。」
「保険を解約して学会のために捧げたら幸せになりました。」
などの発言が相次ぎ、他の会員にプレッシャーをかける
ような事態となっていった。

一般の、何も知らない会員も多いが、法戦等
裏ではそれらの遂行は異常なほどの猜疑心や攻撃性をもって遂行される。

組織に従いおよそ仏法とはかけ離れた反社会的行動をして
それが正しい仏法の広宣流布につながると信じていたりする。

人材グループの訓練等で育てられる人材の一部はアイヒマン症候群に近い。
「上が白を黒と言えば黒、黒を白と言えば白
 言った上が罰を受け、 従った者は功徳を受ける」
といった理屈で無疑曰信に行動することを求められる。

まるでミルグラム実験

ミルグラム実験 - Wikipedia

それ以外の一般の創価学会を信仰している会員にも
創価脳』と揶揄されるような気質の傾向性がある。

自分たちは正しいと思っていて非を認めない、謝らない。

創価学会を信じていれば必ず幸せになり
 創価学会を裏切れば必ず不幸になる」と信じている。

何らかの事情で脱会する者に対して
「不幸になるのを見ていてあげる」と捨て台詞を吐く。

学会員には真実が知られないように多くのバイアスが掛けられていた。
インターネットの普及していなかった頃は特に功を奏した。

週刊誌に書いてあるのは全部デタラメ、読んではいけない。
日顕は僭聖増上慢日顕宗は邪宗
共産党は敵、あいつは共産党の回し者だ(でっちあげ)

敵とみなした者にはミソクソに罵倒。撲滅祈願。
このような状態で、まともな仏法が存続しているだろうか?

正しい仏法ではなく

帰属バイアスの惰性で彼らは動いている。

帰属バイアス - Wikipedia

 


【逃走推奨】敵意帰属バイアスの恐怖

 


自分に甘く,他人に厳しいの原因はこれだ!!【行為者-観察者バイアス】

 


成功は自分の手柄、失敗は他人のせい! 自己奉仕バイアスから逃れる方法

人が時間をかけるのは、要領が悪いから
自分が時間をかけるのは、丹念にやっているから

人がやらないのは、怠慢だから
自分がやらないのは、忙しいから

言われていないことを人がやるのは、でしゃばりだから
言われていないことを自分がやるのは、積極的だから

人がルールを守らないのは、恥知らずだから
自分がルールを守らないのは、個性的だから

人が上司に受けがいいのは、おべっか使いだから
自分が上司に受けがいいのは、協力的だから

人が出世したのは、運がよかったから
自分が出世したのは、頑張ったから

『「人を動かす人」になるために知っておくべきこと』(ジョン・C・マクスウェル著、三笠書房)より引用